MENSA会員って学歴も年収も大したことないけど「IQは高いから!」って人たちの集まり
どうも、そらちです。少し前にこんなポストがバズっていました。
この手の言及は不定期にバズっており、よく言われることのひとつだと思います。
「学歴も年収も大したことないくせに」「IQだけで威張っている」──
こういった批判は、定期的にSNSで炎上します。でも、本当にMENSA会員はそんな集団なのでしょうか? 自らも会員である立場から、まずは「なぜ叩かれるのか」を考えてみます。
目次
なぜ何度も「MENSAバッシング」が起きるのか?
あまり説明するまでもないような気もしますが、言語化してみると以下のような感じだと思います。
- IQという指標への違和感
- 「IQ」は生まれつきの能力を測るだけで、努力や実績とは別物。
- 世間には「努力して得た成果」に価値を置く人が多いため、「努力不要のIQ」で集まっていると聞くと反発を招きやすい。
- “天才”のイメージギャップ
- メディアでは「宇治原史規さん」「茂木健一郎さん」など著名会員だけがクローズアップされ、まるで全員が同じ領域で活躍しているかのように誤解される。
- 他の“エリート集団”との扱いの違い
- 東大生や医師、弁護士には「学歴」「資格」という社会的証明があるため、簡単には叩かれない。
- MENSAは「IQだけ」を看板にしているように見えるため、格好の格下げターゲットになりがちです。
そもそもMENSAって何?

ではそもそもメンサってなんなのでしょうか。
MENSA(メンサ)は、全人口の上位2%のIQを持つ人が集まる国際グループです。
- 国際本部: Mensa International(会員数約15万人、90か国以上に支部あり)
- 日本支部: JAPAN MENSA(入会テスト、会報、懇親会などを運営)
入会後は定期的な例会や飲み会、オンラインでの知的交流が楽しめます。詳しい紹介は公式サイト(mensa.jp)をご覧ください。
国際本部(Mensa International)
日本支部(JAPAN MENSA)
MENSAという団体は天才集団であるというイメージが醸成された経緯を勝手に妄想
その昔、MENSA会員といえば脳科学者の茂木健一郎氏とロザンの宇治原史規氏でした。
クイズ番組などで「天才集団であるMENSAの会員の宇治原さんです」といった紹介のされ方をしていたように思います。
そして番組内でも、この方々は次々とクイズに答えていました。
この「天才集団MENSA」「どんなクイズにも答えられる天才」の掛け合わせで、MENSAは天才集団なんだっていうイメージが世間に浸透したものと思われます。
世間の大多数の方が「すごい!」「天才!」と思えるのは、ノーベル賞を取った人とかクイズ番組で活躍している人とかです。あとは、地域のマラソン大会に出場したとか。
事実、10年以上前にMensaを知っている人の多くは、クイズ番組を見て知っていました。
こういった経緯によって、世間ではMENSAは天才集団として認知されていったものと、勝手に妄想しております。
社会人サークルに過ぎないMENSAがなぜサンドバックのように叩かれるのか
Q: 天才集団というイメージが付いてしまった経緯は分かった。ただ、なんでサンドバックのように叩かれるんだ?
それはもう、ひとえに「IQ」などというよく分からない指標を持ち出して「天才集団」と名乗っているからです。(名乗ってない)
これが学歴であれば、みんなが認めている社会的指標だから問題ありません。
「東大王」という番組も、東大生が次々とクイズを突破していく番組です。そういう意味では、今の東大生は昔のMENSA会員と同じ扱いをされています。
でもみんな叩いたりしません。学歴はみんなが認めているからです。ルサンチマンの権化みたいな人が、叩く対象にしやすい存在であることは間違いありません。
叩かなくとも
叩くまでしなくとも、2chの設立者である西村博之氏も「メンサの人で実績ありますって人、あんま見たことないんすよね~」「メンサはただのIQテストが得意なだけの人たちです」とよく言っています。
これも「東大って田舎にはないじゃないですか。東大って東京にあるんすよね~」って言っているのに等しいと思います。別に、メンサ自体が「我々は大企業幹部や弁護士の集まりです」なんて言っていません。
いちいちそこら辺の社会人サークルを取り上げて叩いたりしない。どこかの将棋会を叩いているのを見たことがない。
ただのクイズ好きのサークルであり、ただのIQテストが得意な人の集まりであり、ただの社会不適合者の集まりにすぎない。MENSAは本当にただの社会人サークルにすぎません。
MENSAの実態
活動内容は至って社交的
- 飲み会・BBQ
- 謎解きイベント
- 読書会やワークショップ
→ 要するに「大人の社交サークル」ですね。
会員の多様性
- 専門家から学生まで:研究者もいれば、趣味で参加するサラリーマンも。
- 口外禁止ルール:例会・オフ会での話題は外部に持ち出せないため、派手な自慢話は表に出ません。
──もちろん、どの団体にも少数の変わり者はいるでしょう。しかし「MENSAだからみんな変人」というのは偏見にすぎません。
この手の偏見に対する秀逸な回答
「MENSAなんて大したことない」というアンチテーゼが出るたびにおすすめしたいのが、Quoraの赤沼茂樹さんの回答です。
ひょっとしてMENSAは政治家、官僚、大企業幹部、IT企業社長、弁護士のようなエリートの集まりだと思ってらっしゃいますか?
そんな先行イメージがあるからこそ、「MENSAなんて大したことない」と叩きたい人が叩いているのかもしれません。
おわりに
MENSAは「IQ上位2%の社交サークル」。決して世間がイメージするほどの“天上人”でも、“社会不適合者の隠れ家”でもありません。
会員同士は純粋に「知的好奇心」を共有し、互いの興味を深め合う──それだけの、普通のコミュニティです。
くれぐれも過度な期待や偏見で判断せず、もし興味が湧いたら軽い気持ちで覗いてみてください。ゆるやかな知的交流が、新たな視点や刺激を与えてくれるかもしれませんよ。
