【労力の複利】妻の生態にみる、資産形成に向いている要素の分析
どうも、そらちです。私は2032年に総資産3,000万円を目指して資産形成をしています。
私は元々、資産形成について深く考えておらず、でも資産を作りたい希望はうっすらとある、そんな新社会人でした。家計簿も固定費くらいしか付けておらず、収支も把握できていませんでした。なんとなく旧NISAで月3.3万円の積立投資を始めたのが2020年ごろだったと思います。
そんな私が順調に資産形成を進めていけるのは、妻のおかげです。その妻の生態から気付いた、資産形成において大事な要素について話したい。
目次
日々の生活における妻の生態
元々、私は全く倹約する人ではありませんでしたが、妻は極限まで切り詰めるタイプでした。そんな二人が生活をともにするものですから、価値観の相違による衝突がよくありました。そんな些細な日常の夫婦喧嘩のきっかけを紹介します。
旅行(ケチって損)
我々はよく旅行にいきます。
飛行機の予約は常に価格が変動しているので、毎日チェックしています。
「今度、沖縄にでもいく~?」と話している段階で飛行機、ホテル、レンタカーの値段をチェックします。
「昨日は12,800円だったのにもう13,400円になってる!昨日予約しておけばよかった!悔しい!」
まだ行くかどうかも決まってません。
「早く予約しないと!」
「一泊にする?二泊にする?」
「とりあえず宿だけ抑えたよ」
「飛行機+宿だったらポイントアップするの忘れてた!一回キャンセルしよ」
「えっ、一回キャンセルしたら高くなった!なんで!最悪!」
こんな調子です。安物買いの銭失いとはまさにこのことか、といつも思います。
駐車場代は無駄(400円)
街中へ出かけたときに、車を停めようと思っても、コインパーキングしかないということはよくあります。我々の町では、1日停めてもせいぜい500円です。普通なら300~400円くらいで済みます。
車を停めるだけに費用がかかるのが許せない。
そういって町へ出かけることはありません。出かけるために車が必要なのだから、駐車場代がかかるのは仕方ないじゃないか。と思っていました。
浴室乾燥を避ける(100~200円の節約)
我々は浴室乾燥機付きの賃貸に住んでいます。雨のときにも洗濯できるのはありがたいね、と言いながら決めました。
あるとき妻は、浴室乾燥機を使うといくらかかるか調べ始めました。1回あたりにだいたい6時間運転させるのですが、どうやら100~200円くらいかかるようです。私は「雨の日にも外へ行くことなく200円くらいで乾燥できるのはありがたいなあ」という印象でした。
一方の妻は、「高いな」と一言。
実際の生活でも、雨の日に洗濯をするのは極力避け、また雨が降りそうでも、「ワンチャンいけるっしょ」と言って外で干したりします。
雨に降られて後悔しています。
普段の買い物(50円の節約)
よくいくスーパー。日によって安売りしている商品が変わります。妻は「トクバイ」アプリでよくチェックしてくれています。
「今日は鶏もも肉が安いから買おう」「今日はお肉どれも安くなってない、やめよう」
「悔しい!今日、豚こま肉が欲しいのに、昨日が安売りだった!悔しい!」
と本気で悔しがっていました。50円安いくらいで、なぜそんに悔しがれるのか不思議でなりません。
悔しがり方がハンパじゃない
浴室乾燥を極力避けたり、安売りのものを買うようにしたり、安く旅行しようとしたりすること自体、普通のことです。しかし、それを逃したときの悔しがり方がハンパないです。
「逃した魚はでかかった、、、」という感じで悔しがっていますが、逃したのは数十円や数百円です。
もちろん、数十円、数百円は貴重なのですが、、、と思ってしまいます。
これらの生態を見て気付いたこと
この、日常にある些細なことを切り詰める思考のクセが、資産形成を順調たらしめているのだと思います。
やはり妻自身にとっても、数十円や数百円を逃したことは大したことではないと思います。これはお金の問題ではないのだと思います。数十円が積もり積もって資産形成に影響しているのではありません。
「この1円たりとも無駄にはしない」「支払うからには我を納得させよ」という日々の強い意志によって、無駄な支出が削減されているのだと思います。
これらを「まあ、いいか」と数十円、数百円で済ませていると、それはどんどん膨れ上がっていきます。かつての私がそうでした。
- 「飛行機代もそんな気にしたらキリがないよね」→旅行日直前に5,000円高い値段で予約
- 「仕方がないね~駐車場代500円」→行く必要が無い店に行ったり、コインパーキングをよく使うように
- 「たかだか100円だし、天気怪しいから浴室乾燥を使おう」→毎回浴室乾燥に
- 「昨日が安かったとはいえ、50円くらいしか変わらないから気にしない」→安売り日を気にしなくなる
といった具合に、おそらくどんどん楽な方に流されていきます。「無駄な手間」を「お金で買う」ようになります。
数十円、数百円をケチることで得られるものは、数千円も数万円もの価値があると思います。
これを、「労力の複利効果」と呼ぶことにします。
まとめ
お金で解決できることはたくさんあります。でも労力を払うことで解決できることもたくさんあります。どちらで解決するのがいいか、それは支払う労力の大きさによって決まります。そして、労力を割くことは、繰り返していること習慣化されていきます。
最初は取り組む労力が大変なので、数十円のお金を払って解決した方がメリットがあるかもしれません。でも習慣化すると、もはや数十円を支払うよりも労力を割く方が楽になり、メリットが大きくなります。
そして十数年後、数十円で解決してきた人と、労力を習慣化してきた人とを比べてみると、とんでもない支出差ができていることでしょう。
そしてそれは、資産形成の初動においてはクリティカルに効きます。結局、地味な手間や労力を積み重ねていくに尽きるということですね。
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